「あっ、坂本竜馬は登場する前に死んでた」『八重の桜』第二十回レビュー

坂本竜馬は前回の第十九回で暗殺されましたが、それを書くの忘れてました。結局坂本竜馬は一度も登場せず死んでいきました。 さて第二十回「開戦!鳥羽伏見」でごぜえやす。ほとんど明るい話題がないので超絶書きにくいです。 前回までに大政奉還が済んで、…

ポジティブ・シンキング過剰社会を嘆く

前の前の記事からの続きのつもり。 なんでも(笑)と付ければいいという風潮を嘆く ネガティブな思考というのはネガティブな現実を引き寄せる。そのため、ライフハック系の記事の多くが、物事をポジティブに捉える生き方を推奨している。ライフハック記事の…

「新島ジョジョの奇妙な冒険がまったく始まりそうにないたった777個の理由」『八重の桜』第十九回レビュー

タイトル意味不明。 1867(慶応3)年、慶喜(小泉孝太郎)は徳川家の存亡を賭け、大政奉還を決意する。徳川体制維持のため必死に戦ってきた会津藩士は納得いかないが、会津藩主松平容保は慶喜に従うというから仕方がねえ。 会津では八重が少年たちに鉄砲の指導…

なんでも(笑)と付ければいいという風潮を嘆く

もういい大人なのだから、たとえつらい現実があったとしてもそれを笑いに昇華するぐらいのことができなければという思い込みのせいだろうか。なにごともポジティブに捉える方がまわりの人から好まれるのではないかという打算もあったかもしれない。こんな場…

「近代国家とは何か?」『八重の桜』第十八回レビュー改訂版

前回のレビューの解釈の妥当性をめぐっていささか疑問が出てきた部分もあるので、全面的に改訂することにした。今回レビューする第十八回というのは五月五日放送分の「尚之助との旅」であります。 慶喜が将軍職に就いたことで国のあり方をめぐって佐幕派と倒…

「誰の子だ慶喜!」『八重の桜』第十八回レビュー

さて第十八回まできました。ちなみに昨夜放送分は第十九回です。 今週も色々あったのですが、一気に最終シーンへ飛びます。 薩長を中心とする倒幕派が勢いづく中、慶喜と容保が今後の対応について話し合います。そして慶喜が「サンテ!」(なぜフラ語?なぜ…

「イケメン疲れが視聴率低迷の原因ではないのか」『八重の桜』第十七回レビュー

今週も綾瀬はるか vs. 黒木メイサ。キル・ビルみたいな感じ。キル・ビル見てない。タレ目の女王対ツリ目の女王というニュアンスだと思われる。そこに孝明天皇崩御の知らせが届く。おそらくCメールで知らせてきたんだと思う。天皇崩御の知らせに会津の薙刀道…

「新島襄と聖徳太子は実在したのだろうか?」『八重の桜』第十六回レビュー

冒頭部の要約 会津は大火事です。 覚馬の娘のミネの行方が分からないので皆で心配する。 実は家の押し入れで寝てた。 しかし今度はミネを探しに出た八重とウラがいない。 尚之助が探しに出る。 八重を発見するがまだウラは行方不明。 八重が探しに行こうとす…

「新島襄チラ見せ作戦を続けると同志社大生の一斉蜂起が起きるのではないか」『八重の桜』第十五回レビュー 

シメタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! という感じで第十五回はスタート。新島襄扮するオダギリジョーもしくはオダギリジョー扮する新島襄もしくはオダギリジョー扮するオダギリジョーを乗せた船がようやくボストンにたどり着きました。 しかし今回も到着した場面だけを見…

「新島襄を出さないと USJ は同志社大生に破壊されるのではないか」『八重の桜』第十四回レビュー 

八重と尚之助の結婚式でごぜえます。ちなみに時代的には1865年です。結婚の祝いの席の場面では、親戚のオッサンふたりが酔っ払って、尚之助が浪人の身であることに絡んできました。怒り狂った八重が新式銃をぶっ放して親戚のおっさん二人を亡き者にするとい…

「竹の子族よ永遠なれ」『八重の桜』第十三回レビュー 

前回の放送で会津・薩摩軍が長州軍を打ち破り、長州は京から敗走した。怒りがおさまらない幕府は長州征伐に向けて準備を進める。 一方、会津では、京都から会津に戻った秋月悌次郎が、覚馬からの伝言を持ち帰った。なんと、尚之助に会津にとどまる必要はない…

「八重役を角野卓造にすべきたったひとつの理由」『八重の桜』第十二回レビュー 

第十二回は、京都にいる覚馬から会津の実家に手紙が届くところからスタートしました。八重とうら(覚馬の妻)は、「ひょっとして覚馬の身になにかあったか?」と色めき立ちます。しかし、蓋を開けてみると、手紙の内容は八重の縁談についてのものでした。も…

『八重の桜』レビュー 第十一回「新島襄は二度死ぬ」

さて、今回はいろいろと立て込んでいてざっと観る余裕しかありませんでしたが、第十一回は八重の弟の三郎weekでした。踊る大走査線や相棒のように脇役をスピンオフさせて劇場版でも公開する魂胆でしょうか。八重の桜をご覧になっていない方もおられるかもし…

映画『レ・ミゼラブル』レビュー/日本よ、これがネタバレだ!

スミマセン。前回は興奮状態で記事をアップしてしまい、ネタバレのところまで行かずに終わってしまいました。今回こそは映画レ・ミゼラブルで監督トム・フーパーが本当に表現したかったことに迫り、ネタバレのネタバレによるネタバレのためのレビューをした…

『八重の桜』レビュー 第十回「同志社大学の逆襲」

京都が舞台の中心になってからというもの、主役の八重はほとんど出ないし、新島襄にいたっては第二回放送分でちょろっと出てきて豚の絵を描いて元水球日本代表の西郷隆盛に褒められただけというTBSのボクシング中継のような詐欺的展開になっており、「TBSの…

レ・ミゼラブル観た! 浜村淳が腰抜かすレベルのネタバレあり

話題の映画『レ・ミゼラブル』を観た。 舞台は19世紀初頭。革命期のフランス。 もう幕開けから度肝を抜かれた。日本では「フランス人は自国の言語や文化に強い誇りと拘りを持つ」という言説が幅をきかせているし、私自身もそれを疑うことはなかったんだけど…

『八重の桜』レビュー第九回「パンチョ伊東の乱心」

昨日第十回の放送が終わったのに第九回のレビューです。こどもがビフォーアフターを譲ろうとしないので仕方ありません。ちなみに昨日のビフォーアフターは、リビングよりも廊下が広かったり、運転歴40年のタクシードライバーがバックを苦手にしていたりと相…

川島なお美の立ち会いの過小評価を嘆く

数日前に山田まりやさんが出産されたというニュースが話題になっていた。「山田まりや 息子の名前は「崇徳」と公表」(Yahooニュース) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000035-dal-ent 話題になったというのは、お子さんの名前が議論を呼んで…

大河ドラマ『八重の桜』第八回レビュー

今週は切ない恋のお話でした。 まず会津では国家老山川家の長男山川大蔵(玉山鉄二)の結婚が決まりました。これにショックを受けたのが八重の幼馴染の時尾(ときお)。城島茂ファンのうちの子は「えっこの人もTOKIO?」と仰っていました。面倒なので「そう…

大河ドラマ『八重の桜』第七回レビュー

さて、早くも第七回を迎えた八重の桜ですが、そろそろドラマの雰囲気もつかめてきた感がありますので、ここまでの流れを振り返ってみたいと思います。 まず、昨年度の大河『大きな小雪と小さなマツケンのてんとう虫サンバ』は、リアル志向のミュージカル大河…

百人一首の過小評価を嘆く

百人一首の存在は皆さんもちろんご存知でありましょう。しかし、百人一首に備わる力が世界中の人々に十分評価されているかというとどうにも心許ないという気がしてなりません。教育の現場でも百人一首についてその凄さをしっかりと伝える努力がなされてきた…

大河ドラマ『八重の桜』第六回レビュー

<前回までのあらすじ> 八重は肌が綺麗な超人ハルクだが、新島襄はまだブタしか描いていない。実質的に八重の兄である覚馬の一人勝ちで話が進んでいる。スカイネット 立体パズル 4D VISION 動物解剖 No.01 豚解剖モデルposted with AZlink at 2013.2.17青島…

日本語の乱れを嘆く

神国日本の建国記念日にあたって近年の深刻な日本語の乱れについて申告したいと思います。わたしも仏のグリグーラと呼ばれたりしますが、近年の日本語の乱れについては体力気力我慢の限界を超えています。 今回は、特に誤用の目立つ例をあげて、皆さんととも…

大河ドラマ『八重の桜』第五回レビュー

この記事の所要時間:読むスピード次第です時は安政六年。唯幻論の岸田秀に徹底的に嫌われるという名誉なのか不名誉なのかよく分からないポジションにいることでも有名なあの吉田寅次郎(松陰)は獄中から同志を鼓舞する手紙を書き続けている。大老の井伊直…

大河ドラマ『八重の桜』第四回レビュー

交際中の萩市出身の男性に会津弁を強要した問題の責任をとるかたちで八重役の綾瀬はるかさんが降板し、代わりに女子柔道の監督役で役作りのために丸刈りにして国民的人気を博していた峯岸みなみさんが八重役に抜擢されるという劇的な変化があったにもかかわ…

100歳までにやっておくべきたった1つのこと

長生き! 「◯◯歳までにやっておくべき◯◯のこと」なんて大概嘘だと思うよ。 だから余計なこと考えて命を縮めないように気をつけよう。 今日はそれだけ。 チャオ!

大河ドラマ『八重の桜』第三回レビュー

さて八重の桜もいよいよ盛り上がってきました。今まで盛り上がってなかったみたいな書き方をしてすみません。さて、第三回「蹴散らして前へ」を要約すると「お前が脱いでどうする西島」でした。 八重の兄の山本覚馬(マッチョ西島)は江戸の佐久間象山の塾で…

大河ドラマ『八重の桜』第二回レビュー

昨日は第三回でしたが、例によって土曜日に放送された第二話「やむにやまれぬ心」を録画して日曜日の朝に観たので第二話のレビューです。 第二話を要約すると、「鉄砲を教えそうで教えない少し教えるラー油」の話でした。八重の少女時代から娘時代へと話が展…

武豊騎手3500勝達成問題に寄せて

さて競馬の武豊騎手が3500勝を達成された。このブログも競馬評論専門ブログと銘打っている以上、忙しさにかまけてこの偉業について一言も触れないというのは、現在の日本の繁栄の礎となった名もなき多くの先人に対して失礼であるばかりか、これから産まれて…

大河ドラマ『八重の桜』第一回レビュー

さて、新しい年がスタートした。NHKの大河ドラマも昨年の『平家落人伝説 マツケン一人旅』から『八重の桜』にかわり、いよいよ今月6日から放映が始まった。大河ドラマ評論専門ブログを名のっているこのブログでも『八重の桜』への期待と初回放送分に対する…