「新島襄と聖徳太子は実在したのだろうか?」『八重の桜』第十六回レビュー
冒頭部の要約
- 会津は大火事です。
- 覚馬の娘のミネの行方が分からないので皆で心配する。
- 実は家の押し入れで寝てた。
- しかし今度はミネを探しに出た八重とウラがいない。
- 尚之助が探しに出る。
- 八重を発見するがまだウラは行方不明。
- 八重が探しに行こうとするのを制止して尚之助が探しに行く。
- 尚之助のことを心配した八重が後を追う。
- そして誰もいなくなった・・・。
- ウソウソ、結局みんな無事でしたよ\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/
もっとシステマティックな救出体制を整えられんのか!
でもハセキョーがミネを抱きしめたシーンはなかなかジーンとくる良いシーンでした。ここで瞬間視聴率が720%くらいに達したようです。
ちなみにこの後、八重と尚之助がイチャイチャしました。
一方、京都では慶喜の出陣取りやめが物議をかもしていました。納得がいかないのは会津藩。中村獅童が「慶喜に直談判に行って灰皿にテキーラ入れて一気飲みさせてやるんだ」と息巻いていますが、藩主の容保から「海老蔵のようにボッコボコにされたいのか」と諭されます。
二条城にいる慶喜は長州と和議を結ぶために、西国諸藩にも顔が利く勝海舟を使者にたてようと画策します。しかし海舟は、長州との和議を結ぶのであれば、それは幕府の一存ではなく、諸藩との合議の上で決めるべきだと主張します。徳川独裁体制は事実上終わっていると告げられた徳川ジョンウン慶喜は、カメムシを踏みつぶしたような足、というか苦虫を噛み潰したような表情をしていました。
朝廷と幕府に矢を向けた長州に対して制裁を加えることなく和睦することに納得いかないのが会津藩。二条城で海舟と出くわした覚馬と大蔵は、戦わずに和睦をすすめようとする海舟に抗議します。幕府が長州一藩に負けるわけにはいかんだろうというロジックです。しかしそれに対して海舟は「幕府は会議室で負けるんじゃねえ、現場で負けるんだ!」と言い放ってレインボーブリッジの封鎖を指示します。とにかくこの段階で、これまでの幕藩体制に見切りをつけた海舟や春嶽らと、既存のレジームに固執する会津との間には決定的な溝が生じます。
さてしかし、こうしてそれぞれが掲げる大義をめぐって対立を深める人々の思いを知ってか知らずか、元浦和レッズのエメルソンのように独りよがりなプレースタイルで突き進む人物がいました。小泉純一郎の長男小泉孝太郎演じる徳川慶喜です。なんと海舟を和議に走らせておきながら、その一方で極秘に朝廷に働きかけて、将軍家茂の喪に服すために長州に兵を引くように命ずる勅命を引き出していたのだ。
この大英帝国も腰を抜かすほどの二枚舌外交(内政だけど)には春嶽も海舟も容保も引っくり返ってしまった。慶喜にこれだけ振り回されたのだからもう会津に帰ってしまえばいいのにと思うのだが、慶喜が将軍に就き幕府を一から立て直す覚悟だからどうか力を貸してくれと頼まれると嫌とは言えない容保なのであった。
場面変わって会津。ついに黒木メイサ登場。綾瀬はるかと黒木メイサがキル・ビルみたいな感じで対決して黒木メイサが圧勝する。しかしこれは一体なんの話だったのでしょうか? よく考えたらキル・ビル見たことなかったし。
さて改めて京都。慶喜が将軍に就くのを機に会津に戻る決心を固めた容保は孝明天皇に呼ばれる。孝明天皇はこれまでの会津の忠義に対して最大限の感謝の意を表す。感激にブルブル震える容保であった。この綾野剛の号泣シーンは、全盛期の高嶋政伸を彷彿とさせるなかなかの泣き芸であった。
そしていよいよ慶喜が将軍の座につく。肩の荷をおろし安堵の表情を浮かべる容保であったが、ここでスタジオの滝川クリステルから重大ニュースが届くのだった。なんと孝明天皇崩御の知らせであった。
新島襄の出演時間:0.00秒間