はてなハイク俳句(2015年10月)
秋雨が洗い流せし上半期 10/1
渡り鳥渡らなければただの鳥 10/2
椎茸を甘く煮詰める鍋の音 10/3
紅白帽ちょこちょこ走る秋の空 10/4
いつまでも他と馴染めぬ彼岸花 10/5
秋日落ち線路に沿うて狐花 10/6
ワーキャーキャーつるりネバネバ衣かつぎ 10/7
涙痕を冷やりと包む秋の風 10/8
ざらついた心鎮める金木犀 10/9
パチンコのネオンが照らす稲架襖 10/10
ふかし藷大きい順に腹の中 10/12
収穫のニュース見ながら炊く古米 10/13
漆にも気後れせぬか竜田姫 10/14
未熟さを誇るがごとし青蜜柑 10/15
秋風に夏の香のせる夾竹桃 10/18
数珠玉を食べられるかと問う童 10/19
鳥威し親しく戯る小鳥二羽 10/20
草臥れてべそかく足元赤まんま 10/21
諸手上げ降参するかゐのこづち 10/22
ポクポクと落つる団栗照らす月 10/25
抜け駆けを許してなるか薯蕷汁 10/26
値札見て舌打ち弾けるしめじかな 10/27
目をあわせ先送りする冬支度 10/28