ドクターへ

私は都民ではないので、ドクター中松に投票するとかしないとか言っても始まらないわけだが、私が都民だったとしても今のままではドクター中松に投票することはないだろう。何かが足りないとも言えるし何もかもが足りないとも言えるのかもしれない。しかし、副知事にマック赤坂氏と羽柴秀吉氏を据えることを公約にして、第三極なのか第四極なのかよく分からない勢力が大同団結すれば話はがらっと変わってくる。がらっとというのは少し言い過ぎかもしれないが、少なくとも少しは話しが変わってくる。もちろん全然話は変わらないと思ってもらっても構わない。しかし、なにせ石原知事を一度ならず二度も選んだ東京都民であるわけなので、もう誰を選んでも恥ずかしくはないという空気が都民の間に充満しているのもドクター中松にとっては追い風となっていると言えるだろう。しかし、ドクター中松が勝利を決定的にするためにはマック赤坂羽柴秀吉だけでは何かが足りないのもまた事実なのだ。別の言い方をすれば、何もかもが足りないと言っても過言ではないのかもしれない。そこで私が純度100%の親切心でドクターに提案するのはメタ愛国者という政治的ポジショニングである。国を愛するのではなく、国を愛する者を愛するのだ。日本の右翼と中国の右翼と韓国の右翼とフランスの極右とロシアの右翼とアメリカの右翼とベネゼエラの右翼を愛するのだ。世界中の右翼という右翼にフライングシューズを無償提供することを公約にするのだ。想像して欲しい。世界中の右翼という右翼が国境を忘れて喜色満面でフライングシューズを装着し、手を取り合ってピョンピョンピョンピョン飛ぶのだ。キョンキョンもピョンヤンでピョンピョン飛ぶのだ。キョンキョンとばっちりなのだ。世界中の右翼という右翼を尖閣竹島北方領土に招待し、ラブジェットを無償提供することを公約にするのだ。想像して欲しい。世界中の右翼という右翼の二億四千万の瞳が見つめる中でルペン氏と田母神氏がハグをしてキスをして、君が代の後にインターナショナルを、インターナショナルの後にラ・マルセイエーズを歌い上げるのだ。これで右な人達からも左の人達からも幸福な党な人達からも本当に幸福な人達からも支持を集めることは約束されたようなものだ。










さあ、ドクター。もう一度ゼロから戦略の練り直しだ。