「1日の食費300円」より「1日の食事300円」の方がすごいのか?
注意:以下はロシアに古くから伝わる民話であり、実在の人物・団体・出来事とは一切関係がありません。また、この記事は以前にはてなダイアリーに書いたものをちょこっと変えてこちらに移したものです。
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とある大学教授の「生活保護は給付水準を切り下げるべきだ。ぎりぎりの生活しかできない程度まで締め上げれば不正受給者が激減するだろう。1日の食費など(私と同じ)300円もあれば十分です」という頼もしいつぶやきが発端になった「食費300円」騒動だが、今回の騒動についてシマーネー大学の永遠のライバル校トットリー大学の吉村(きちむら)教授のお考えを伺った。
一問一答は以下の通り
まず今回の一件をどう考えるか?
愚かなことだが、昔から大学にはああいった人はいた。ただ昔は「大学内で有名な馬鹿」で済んでいたのが、メディアの発達によって「日本中で有名な馬鹿」になってしまうということだ。もちろん、ここでいう馬鹿というのは特定の馬鹿を指しているのではなくて一般論として一般的な馬鹿について話している。
そうですか。ですがそういう人は大学の中でもごく一部なわけですよね?
いや、大学教員の八割は馬鹿だと思ってもらってかまわないよ。
えっどんだけー!
そして残りの二割のうちの半分は大馬鹿で、もう半分がまともだね。
えっまともな教員は一割だけなんですか?
ああ。だが、まともな教員に色々なしわ寄せがくる結果、まともな教員はどんどん病気になっていくから、実際にまともな活動ができているのは、各学部に一人いるかいないかというレベルだね。
えっどんだけー!
だから大学の構内に足を踏み入れると不気味な音が聞こえるだろ。あれは一割の大馬鹿野郎が、まともな教員の屍を踏みつぶしている音だよ。
えっどんだけー!
だから大学の教員に一般向けのアウトリーチ活動なんかを求めたらだめだ。まともな人間から順番に死んでいくことになる。それから抽象的な大学バッシングをしても無駄だ。大馬鹿野郎はどこ吹く風で、まともな教員だけが心を痛めて病んでいくからね。
ではトットリー大学の教員も同じようなレベルだと考えておけばいいのでしょうか?
どこからそんな飛躍がでてくるのだ。トットリーとシマーネーと同じにしてもらっては困る。文化的成熟度が違うのだから教員の品格もシマーネーと比べると格段に高い。君は出雲大社とかを知らんのかね? トットリーにはああいう古代からの文化の蓄積がある。
えっ?出雲はシマーネーですよね?
えっ?
ですから出雲はトットリーではないですよね?
えっそうなの? だが出雲がシマーネーかトットリーかなんて些末な問題じゃないか。君たちマスコミはどうしてそういう揚げ足取りばかりするんだ?
えっ?
えっ?
ええと、では話を元に戻しまして、今回の一件を受けてトットリー大学としても対抗策があると伺っているんですが、教えていただけますか?
シマーネーが「一日の食費300円」できたということで、我々としては「一日の食事300円」で対抗したい。
えっどういうことですか?
どうもこうもないが、分かりやすくするために少し具体例を挙げてみよう。典型的なものとしては、朝昼晩それぞれについて100円にするというパターンがある。
えっシマーネー案とどう違うんですか?
えっ根本的に違うよ。例えば一番お手軽なのは三食すべて100円玉にするというメニューだろうね。一食あたり100円玉1枚の摂取で済むため、忙しいビジネスマンやものすごい怠惰な人間などに適したメニューといえるよ。ただし、100円玉の成分は銅とニッケルであるので、栄養的にはかなり偏りが出てしまうよね。
えっなにそれコワイ。食事が300円てそういうことなんですか?
そういう反応は全て想定内だよ。そういうふうに栄養バランスが気になる人は、亜鉛を含有する10円玉や5円玉を組み合わせることで栄養バランスが格段に高まるので、試してみるといいだろう。例えば朝は5円玉20枚、昼は軽めに100円玉1枚、夜は気分だけでもリッチな気分を味わえるようメニューを増やして5円玉10枚と10円玉5枚にするなどがおすすめだね。
えっ栄養バランス? そういう問題じゃないでしょ・・・。
そう。確かに栄養的な問題はさほど大きくないと考えているんだよ。長期的にみれば結局皆死ぬんだからね。
えっ長期?
それに大学教授が「生活保護世帯をぎりぎりまで締め上げろ」と主張するような社会なら、その社会はもう社会的には死んでるみたいなものだと君は思わない?
はあ。
だから我々としては栄養面よりも景気への影響を懸念してるんだよ。貨幣が腸内や下水槽内に滞留して、市場に出回らないわけだからね。あなたが示唆するようにデフレの懸念は確かにあるんだ。
えっ示唆?
それから食品が売れなくなるな。みんな硬貨ばかり食べるんだからね。もうバリバリ食べてもらうよ。そうなると大手スーパーなんかは死活問題だろうな。だが、そのかわりに造幣局の民営化と造幣の自由化を提案しているんだ。大手スーパーなんかは造幣業に進出して生き残りをかけたらいいな。まあ硬貨を食べるんだから依然として食品業でもあるんだけどね。貨幣と食品の垣根がなくしてもっと自由になろう、というのが我々の提案なんだ。
えっ自由?
そう自由。大学人が希求すべきはいつの時代でも自由だからね。知識人の責務だよ。まあそれはそれとして、我々の「一日の食事300円運動」の概略はこんなところだね。
もうどうでもいいんだけど、300円という線は譲れないんだ?
当然だろ。シマーネーが300円で来る以上我々としてもそこは譲れないよ。シマーネーにできて我々にはできないと言うのかい?
いやそんなこと言ってない。
だろう。あんたも本当はトットリーにもできると思ってるんだろ。
いやそういう意味でもないけどもういいわ。
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しつこいようですが、以上はロシアに古くから伝わる民話を日本人向けにアレンジしたもので実際にインドで食されているものとは異なる場合があり、実在の人物・団体・出来事とも一切関係がありません。
以下まったく参照していない文献