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尚之助が死んだのと同じ放送回に襄と婚約『八重の桜』第三十五回レビュー

前回は、襄が八重にプロポーズしたところまででした。すんなり承諾を得ることができなかった襄は、居候している覚馬邸で悶々としています。翌日の朝食の席で、襄は覚馬や八重ママらの前でプロポーズの件を報告する。すると風吹ジュンがぶったまげて味噌汁を吹き出しそうになりますが、みな襄の人柄に魅入られていて、良縁でねえかと前向きです。


そんなこととは露知らず、八重は女紅場で生徒を指導していましたが、そこに突然、時尾が現れます。仏頂面のドラゴンアッシュも一緒です。久方ぶりの再開に八重と時尾はともに喜びます。


襄は学校設立に向けて手続きを進めますが、槇村がキリスト教を教えてはならん、外国人教師を雇ってはならんと言い出します。京都仏教界の猛烈な反対にあったためでした。襄は反駁しますが、槇村は突然「ドゥー・ユー・アンダスタンド?」などとプロレススーパースター列伝で勉強したかのような英語を繰り出すなどしてまともに相手をしてくれません。


この後、時尾とドラゴンアッシュは覚馬邸を訪れます。時尾とドラゴンは前年の秋に容保が仲人になって祝言をあげたという。久しぶりに容保。Facebookに「ヒゲは剃ったほうがイイネ」ボタンがあったら押してるかなという感じ。


その頃、東京では孤独な生活をおくっていた尚之助が遂に絶命する。肺をおかされていたが、療養所を抜け出し自宅で『会津戦記』を執筆しているところで倒れた。覚馬の口から尚之助の悲報を伝えたれた八重であったが、尚之助の死を受け入れられず抜け殻のようになってしまう。


そんなとき、襄が八重をピクニックに誘う。人力車で連れてこられたのは、まるでジュラ紀の森林と現代アフリカの草原を組み合わせたような場所だったが、一応、八重の弟三郎が戦死した場所だという。襄は八重に対して、大切な人々の死から目を背けるのではなく、つらくても向き合うべきだと説く。八重は「あなたになにが分かるのですか?」と強く反発しますが、それに対して襄は「私にはあなたの代わりに悲しむことはできません。できるのはただ悲しむあなたのそばにいるだけです。」と静かに応えます。するとここでふたりの背後に人影が。ふたりを突き飛ばして「スタンドバイミー」を熱唱するのはなんとベン・E・キング。


Ben E. King - Stand By Me 1961 - YouTube

最後は三人で仲良くサンドイッチを食べるという粋な演出でした。


一方、京都復興のために二人三脚で歩んできた槇村と覚馬との間に少しずつ亀裂が生じていた。襄の学校設立の問題でもふたりは対立する。小野組の件以来、槇村は保身に走ることが多くなっていたのだ。槇村の助けを得られない襄は、仏教界を説得するために奔走するが、仏教界は仏頂面で門前払い。仏教だけに。


ある時、襄が坊主に突き飛ばされて負傷している現場に八重が偶然通りかかる。果たして、この世に本当に純粋な偶然というものが存在するのだろうか、という問題はおいておくとして、襄は八重に治療をしてもらう。そして、その席で襄は改めて八重に求婚する。「尚之助が忘れられない」と言う八重に対して、襄は「私は川崎さんに喜んでもらえるような夫婦になりたいのです。私の伴侶になる人はあなた一人しかいない。あなたとなら素晴らしいホームが築ける。どうかお願いします。」と粘る。この時またしてもふたりの背後に人影が。ふたりを突き飛ばして「I'll be there.」を熱唱するのはなんとマイケル・ジャクソン。するとどうだろう、八重がムーンウォークをしながら襄の求婚をあっさりと了承するという粋な演出。いやあマイケルかわええ~。


I'll Be There - The Jackson 5 (High Quality) - YouTube


これでは八重が異常に気持ちの切り替えが早い人という設定になってしまっているが、年末までの放送スケジュールの問題もあるのでご容赦願いたい。結婚の了承が得られるなり襄が八重を押し倒すという暴挙に出たところで放送は終了だった。