読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ダークヒロイン八重の大冒険『八重の桜』第四十五回レビュー

八重の桜

大河史に残るダークヒロイン誕生の瞬間を目撃した。


今回の話は不倫をめぐる話でして、昼ドラ的な香りが濃厚な回であった。八重の兄である山本覚馬の妻である時栄が今回の主役であった。ちょっと時代をさかのぼって復習してみると、覚馬は幕末に京都守護職に就任した松平容保とともに京都に出てきたのだった。この時覚馬にはうらという妻がいて、みねという娘がいたんだけれども妻子は会津に残してきたわけです。


覚馬は京都での生活で失明し、歩くのもままならない状態に陥ります。そのときに身の回りの世話をしていた少女が時栄で、二人の歳の差は20才以上あるんだけれども、まあなんだかんだ言っているうちに仲良しになっちゃう。詳しい仕組みは知らないけれども仲良くなっちゃうと子供ができちゃう。それが久栄ちゃんですわ(やや演技に難あり)。


それで戊辰戦争が終わって明治の世になって覚馬は家族を京都に呼び寄せる。娘のみねは来たけど妻のうらは来なかった。まあ色んな思いがあったのでしょうね。それでうらが来ないならということで覚馬と時栄は結婚しました。視力を失った覚馬ですが、明治になると京都府の顧問をやったり、府議会の議長をやったり、商工会議所の会頭をやったりと活躍しておりました。


覚馬のもとに青木という書生がやってきましたが、この青木と時栄がなんか変な雰囲気になっちゃう。ドラマの中では決定的な「過ち」は犯していないような描き方なんだけど、不義の噂が世間にどんどん広まって困っちゃう。ついには同志社の経営にまで影響してきたりする。ドラマの全体的な展開としては「罪と悔悛と許し」がテーマとなっているような感じで、単なる道徳的善悪を超えてヒトという原罪を抱えた生き物が悩み苦しみながら生きていく姿が描かれる。覚馬はこういう試練を乗り越えて時栄と一緒にやっていこうとする。ところが、八重だけはいきなり怒りだして、時栄に向かって出て行けこの野郎の一点張りですよ。私なんかは「そう言うお前こそ出て行け糞野郎」ってNHKに電話してやろうかと思ったくらいです。


ちなみに、時栄はその後どうなったのか気になって調べてみましたが、どうも消息がはっきりとは分かっていないようです。消息不明の日本人の大半はモンゴルに渡ってジンギスカンになっているという歴史学の鉄則から考えると、やはりモンゴルに渡ったとみるべきでしょうか。


それから襄がなんかアメリカ行ってたみたいでなんか帰国してました。来週は駆け落ちということで昼ドラ路線まっしぐらという皮肉も出そうですが、日本史の7割は不倫と駆け落ちで構成されているという歴史学の鉄則から考えてみるとそれほどおかしな話ではないとみるべきでしょうか。とにかく、ますます目が離せません。同志社とかどうでも良くなったきました!近大イエイ!