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大河ドラマ『八重の桜』第四回レビュー

交際中の萩市出身の男性に会津弁を強要した問題の責任をとるかたちで八重役の綾瀬はるかさんが降板し、代わりに女子柔道の監督役で役作りのために丸刈りにして国民的人気を博していた峯岸みなみさんが八重役に抜擢されるという劇的な変化があったにもかかわらず、第四回の放送も何事もなかったかのように進行しました。まさに大河の悠久の流れというところでしょうか。たまにはうまい事言わせてください。


どこがうまかったんですか。


さて、八重の兄の覚馬(超人ハルク)は会津藩幹部に意見をしたことで睨まれることとなり、お前は生意気だということで謹慎処分を喰らうというところで前回は終わりました。第四回放送では、覚馬の将来、会津の将来を心配する西郷頼母(池中玄太80kg)が、会津のお殿様に直訴し、その結果、お殿様の意向で覚馬の謹慎は解かれ復職します。しかもかなり出世したみたい。脱いだ甲斐があった。こうして会津藩の改革が進んでいくような気配ですがこの先どうなるんでしょうか。


その頃、幕府では13代将軍徳川家定の後継をめぐって2つの勢力が主導権争いを繰り広げます。ひとつは紀州藩主の徳川慶福を推しメンにする南紀派です。ひこにゃんのモデルとも言われる井伊直弼(榎木孝明)などが中心人物です。あっ、ご紹介が遅れましたが只今幕末でござる。そしてもうひとつの勢力が一橋慶喜小泉進次郎の兄)を推しメンにする一橋派です。慶喜の実父である水戸藩徳川斉昭などが中心人物です。さて、ここで視聴者をあっと言わせたのが、徳川斉昭役での伊吹吾郎(身長175cm山羊座O型)の登場でした。以前は水戸藩主の印籠持ち役に過ぎなかった伊吹吾郎が時を経て水戸藩主になるというSF的アクロバチックな展開。NHK改革は着実に進んでいるようで、うっかり八兵衛も鼻血も出ねえといった心境でしょうか。


さてとにかく南紀派と一橋派の対立があったという話です。和歌山vs茨城。みかんvs納豆。大豆の別名は畑の牛肉ですから、南紀派と一橋派という組み合わせは後世の牛肉オレンジ問題を象徴する演出なわけです。余談はさておき、ひこにゃん直弼が気にくわない慶喜は「俺の親父は元総理だって知ってるなコラ。アメリカ大統領の前でプレスリーのモノマネしてドン引きされてたことも知ってるなコラ。それから弟も将来きっと・・・」などと私生活をひけらかしてまでひこにゃんを恫喝しますが、大老に就任したひこにゃんは大暴走、結局一橋派はパージされることとなります。


このひこにゃん直弼に対して、会津の殿様は一橋派に対する処分を減免して懐柔するように要請します。しかし、ひこにゃんは親切にお茶は入れてくれたけど聞く耳はもちません。余談だけで記事がうまりそうですが、このひこにゃんと会津の殿様との茶室での会談の場面での、ひこにゃんのお茶のお点前が超人的であったことは日本の民主主義を死守するという立場から報告しておくべきだと思います。なにせ茶筅が動くたびに「ピシッピシッ」という鋭い音がしていました。王貞治の日本刀での素振りでもあのような音は出ていなかったように思います。よく知らんけど。とにかく、いっこく堂が腹話術で音を出しているのかなと思ってしまったくらいでしたが、どこをどうみてもひこにゃん直弼を演じているのは榎木孝明でした。この場面、今からよくよく考えるますと、NHKが井伊直弼について視聴者にどういうイメージを植え付けたいのか首をひねらざるをえない演出だったわけですが、実際に観ているときにはよくよく考える前に思わず感動してしまいました。



さて幕府の内輪もめの話ばかりしてしまい、TBSの報道特集のような色彩を帯びてきてしまい大変申し訳無いのですが、そう言えば、話を会津に戻すともうひとつ大きな事件が起きます。覚馬が結婚をしたのです。すべて風間杜夫のおかげのようなのですが、細かいことは私にもよく分かりません。覚馬の妻となった山本うら役には長谷川京子さんが起用されています。相変わらずお綺麗で、しかもあの涼しげな雰囲気がロボコップのような風情を醸し出していて、うら役にぴったりハマっていました。型破りな八重に対して、古風な女性像のうら。今回の放送でのおふたりの絡みは、山本家に嫁いできたうらに対して「あんたRIP SLYMEの誰かと結婚したくせに!」と八重が食いかかったのに対して「それはエビちゃんや!*1」と、うらがマジギレするシーンのみでしたが、ジャンヌ・ダルクロボコップという異種格闘技戦から今後も目が離せません。


さて、どこまで話が進んだのか自分でもよく分からなくなってきましたが、とにかく中央ではひこにゃん直弼の暴走が止まらず、ついに吉田松陰までも捕らえられたという知らせが会津の覚馬や八重のもとにも伝えられます。後の世で「文化大革命」と呼ばれる事件であります。さて、来週はどうなるのでしょうか。そう言えば第四回放送ではなんだかでかい流れ星が流れたとかなんとか言っていましたが、今年度の入試までになんとか新島襄を出して欲しいという同志社大学関係者の皆さんの願いは届くのでしょうか。次回も待ちきれません。

*1:長谷川さんが結婚されたのはポルノグラフィティの人です