映画『エール!』を観た

2014年のフランス映画。フランスでは4週連続No.1、12週連続TOP10入り、動員700万人超えだったそうだ。


「石を投げると変態に当たる」と揶揄されるほど、フランスにはあらゆる種類の変態が存在すると言われているが、この映画もやはりなかなかの変態映画であった。


フランスの田舎町で牧場を営むベリエ家の長女ポーラが主人公。平野レミみたいなテンション高めの美人のママ、熱血漢な大男のパパ、ただのスケベな弟の仲良し4人家族。ポーラ以外、父も母も弟も聴覚障害者という設定だ。


高校のコーラスのクラスで、性格の悪そうな音楽教師トマソンがポーラの歌の才能を見出し、パリで歌のオーディションを受けることを勧める。しかし、家族、特にママが大反対。ポーラは耳の聞こえない家族を残してパリに行くべきか悩む。そして一度は夢をあきらめる決意をするのだが・・・。というストーリー。


ずばり「子離れ」がテーマとみた。性格が悪く変態っぽい見てくれの音楽教師トマソンが非常にいい仕事をしている。「目を閉じて、飛ぶんだ!」というトマソンのセリフは映画史に残る名セリフと言えるだろう。最後のオーディションの場面も感動的だが、ポーラの高校の発表会で無音になる演出は非常に印象的だった。いっぱい泣いてしまった。7点満点で45点。