読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

食品誤表示問題に寄せて

食品の偽装表示の問題がとどまることを知らず、偽装していなかったホテルを探したほうが早いのではないかという声も耳にするようになった。耳にしてないけど。個人的にはホテルで食事をする機会も滅多にないので今のところあまり腹もたたない。というかホテルでご飯食べさせろチクショウという感じのほうがむしろ強い。しかし、偽装は良くない。少なくとももう少しやり方があったのではないか。確かに「フィレステーキ」と表示したい気持ちはわかる。「牛脂注入加工肉のステーキなんて食べたくない」と思われちゃうんじゃないかと心配する気持ちも分かる。しかし、偽装は良くない。


では、偽装ではなく、なおかつ「牛脂注入加工肉」とも表示しないで済むやり方はないものか。色々と考えてみたがひとつだけいい方法があることに気付いた。メニューに(笑)をつけるというものだ。


例えば次のような具合だ。

九条ねぎ(笑)


これなら消費者もピンとくるはずであり、なおかつ九条ねぎと表示はしているが、決して九条ねぎなんか使っておりませんというホテル側の断固たる姿勢が伝わってきてむしろ好感が持てる。


以下のメニューについても次のような表示にしておけばリッツカールトンの客から不満の声が聞こえてくることもないだろう。

フレッシュジュース(笑)
ビーフフィレステーキ(笑)
稲庭うどん(笑)
車海老のテリーヌ(笑)


一方、次のような例はやや判断が難しくなる。

やわらかビーフソテー赤ワインソース(笑)


このケースでは、店側が笑っているのはわかるのだが、なぜ笑っているのかが判然としない。こうしたいい加減な表記は客側からすると非常にイライラする。リッツカールトンの客から不満の声が聞こえてくるのも時間の問題だろう。やわらかビーフが嘘なのか、赤ワインが嘘なのかによって表記を使い分けるべきであろう。すなわち、やわらかビーフを加工肉にしなければならない大人の事情があるのであれば

やわらかビーフ(笑)ソテー赤ワインソース

とすべきである。また、赤ワイン使うなんて冗談でしょあんな安い料理にというのであれば

やわらかビーフソテー赤ワイン(笑)ソース

とするのが真摯な商人道というものだろう。


さて、今回実際に問題視された事例として「サイコロステーキと鮮魚のフリッター」というメニューもあった。このケースでは、なんと普通の肉ではなく加工肉が使われていて、なおかつ鮮魚ではなく冷凍物の魚が使われていたという徹底ぶりで、全盛期の彦摩呂ならば「誤表示の宝石箱やあ」などとコメントしたはずのシロモノである。この場合、店側がお客と真摯に向き合いたいということであれば、自ずと次のような表記となるだろう。

サイコロステーキ(笑)と鮮魚(笑)のフリッター


ここまでくるとちょっと笑い過ぎという感じもしないではないが、笑っていさえすればどんな病気も寄せ付けないという説(笑)もあるし、消費者との信頼関係を維持したいのであれば、このくらいの対応は必要になってくると思われるような気がしたからちょっと書いてみたんだ。とにかく食品業界の誠実な対応(笑)に期待したいものだ。


前にも似たようなこと書いてた→
なんでも(笑)と付ければいいという風潮を嘆く - 走れヴィンセント!敗戦処理だ!