ヒーローインタビュー(対口内炎戦後)
- それでは先ほど口内炎との戦いを終えたばかりのグリグーラさんにお越しいただきました。先ずは今の率直な気持ちを教えていただけますか?
長い戦いでしたからね。夢のようです。最高の気分です。
- 浮かれきってるわけですね?
えっ?
- この喜びを真っ先に伝えたいのはどなたですか?
ずっと応援してくれていた天国の父に報告したいです。
- お父様、本当に天国にいらっしゃるんでしょうかね?
よせ! 流れがおかしい!
- 今回の戦いですけれども、前半は順調に乗り切ったように見えました。あの場面ではどう感じてらっしゃいました?
そうですね。最初の一日か二日でほとんどしみなくなったので、正直最近の口内炎もだらしないな、このまま楽勝かなと思いましたね。
- しかし、そこから一転してかなり苦しまれたようにも見えました。どういう心境だったんでしょうか?
そうですね。治ったかなと思うとまたしみてくるという繰り返しがその後数日続きましたからね。「粘膜カモン!」と叫ぶ回数が増えましたね。
- その後半の苦しい場面ですが、どういう作戦で臨まれていたんですか?
「攻撃は最大の防御」というのが祖父の遺言でしたので、とにかくエビオス、チョコラBB、ケナログの三本の矢で攻め続けました。
- おじい様は天国にいらっしゃるんでしょうかね?
よせ! あんた我が家の何を掴んでる?
- 三本の矢で強気に攻め続けてもすぐには決着がつかなかったわけですが、その間なにがきつかったですか?
やっぱりポン酢ですね。ポン酢の性なんでしょうかね、どうやっても口内炎に突っ込んで行くので苦労しました。「ポン酢死ね!」と何回叫んだかわかりませんよ。
- 攻撃は最大の防御と仰ってましたけど、この戦いの過程で弱気に傾くことはなかったですか?
そうですね。実は5日目あたりで、もう明日には完治するだろうということで翌朝の勝利宣言の原稿まで用意してたんですが、その日の夜の歯磨きの際にうっかり歯ブラシで患部を擦ってしまいましてね。「歯ブラシ死ね!」と叫んだのはあれが初めてでした。あれで振り出しに戻った時は正直死にたくなりましたね。
- 死ねば良かったんじゃないですか?
よせ! 禍々しい!
- それでは最後に口内炎に苦しむ全国の皆さんに一言お願いします。
ええと、私は今日ここに口内炎から引退致しますが、皆さんの口内炎は永久に不滅です!