日本人だけが知らないことがこんなにあることを日本人だけが知らない
先日、「できる男本」の紹介をさせていただいた→男は顔なのか乳首なのかウンコなのか
実は「できる男」本と双璧をなすジャンルが存在するので、今日はそちらを紹介しておきたい。そのジャンルとは「日本人だけが知らない」系である。「日本人だけが知らない」などと言われると、脊髄反射的に「そんなわけねえだろ!」と叫んでしまう反社会的な人たちもおられると思うが、とにかくなんにせよ立派な先生方が「日本人だけが知らない」と仰られているのだから仕方がない。「海外在住の日本人の場合はどうなるのだろうか?」とか「ケント・デリカットさんとかオスマン・サンコンさんなど日本と関わりの深い外国人はなんで教えてくれなかったんだ?」という反社会的な疑問をいだく人もおられるかもしれないが、とにかく立派な先生方が「日本人だけが知らない」と仰られているのだから仕方がない。
さて、一口に「日本人だけが知らない系」といっても、大きく分けて2つの亜型に分類されることをまず知らねばならない。ひとつは「本当は日本人て凄いんだぜ系」である。
絶賛されている。
尊敬され続けている。魏志倭人伝、ドラッカーも! その間が気になる!
マガジンハウス
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よく分からないがとにかく凄いらしい。
どうだろうか。「本当は日本人て凄いんだぜ系」の数例を紹介させていただいたが、タイトルを見ただけで全身に勇気がみなぎってくるのではないだろうか。勇気とはなにかという問題を別にするとこれは凄いことだ。
さて、「本当は日本人て凄いんだぜ系」に続いて、もうひとつの亜型を紹介する。それは「こんなことも知らないのか?世界中のみんなが知ってるぞ!系」である。こちらもまず数例を挙げてみる。
知ってはならないのか、知ってほしいのか、タイトルだけからは判然としないが、取り敢えず日本人だけが知らないことが100もあるというのだから大変である。
これ以外にも2冊ほど挙げておきたいと思う。
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「本当は凄い系」とはうってかわって日本人のナイーブさに警鐘を鳴らしているという印象を受ける。
同じ「日本人だけが知らない系」といっても、先ほどの「本当は日本人て凄いんだぜ系」とは、主張の方向が180度違っていることがお分かりだろうか。「本当は日本人て凄いんだぜ系」と「こんなことも知らないのか?世界中のみんなが知ってるぞ!系」をあわせて考えると、日本人はコミュニケーションのなんたるかも常識・教養のなんたるかも知らない糞ったれなのに、2,000年もの間世界から絶賛され続けているということになる。日本人は本当に凄いのか、そうではなくて何も知らない単なるクズ野郎なのか、いささか混乱してくるという方もいらっしゃると思うが、これはアウフヘーベンによってより高次のレベルに達せよという啓示と解釈するのが最も合理的であろう。合理的とはなにかということを別にするとこれは凄いことである。
さて最後は「その他」。
ほんとに文字通りの「その他」だったでしょう。
以上のように純然たる善意から日本人だけが知らないことを啓蒙してくださっている著者の皆様の情熱に応えるべく、今回紹介した書籍を出来る限り多く読破していきたいと願い続けているわけですが、日々の生活に追われ蛍を集めたり窓辺に雪を積み上げる時間もないため、残念ながらまだ一冊も手に入れることができていません。親愛なる皆様におかれましては万難を排し些かの躊躇もなくバリバリと読み進めていただき、就職活動などにおいて「日本人だけが知らない知識を既に得ている佐藤です」などとアピールしていただければこれ以上の喜びはございません。
それでは以上です。おつかれっす。