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小沢仁志さん出オチ的な演出に断固抗議する『八重の桜』第二十ニ回レビュー

第22回を迎えた八重の桜であったが、今回は大事件が勃発する。我が家では八重の桜を日曜日の本放送では見ないで、翌週土曜日の再放送を連ドラ予約機能で録画して翌日曜日(つまり本放送の一週間遅れ)の昼食時に視聴するというモダンなスタイルで視聴している。ところが、なぜかこの第22回放送分だけ録画されていなかったのだ。無念の死を遂げた修理の呪いだろうか。


どうしようとかと迷ったのだが、これを機会に初めてNHKオンデマンドを利用してみることにした。


NHKオンデマンド
https://www.nhk-ondemand.jp/


会員登録(無料)をする必要はあるが、支払い方法を選択すると簡単に視聴できた。「はてなポイントで支払いできないのか?」とNHKに問い合わせてみようかと思ったが、NHKも暇じゃないよなと思い直して自重した。ここ数年で最高の判断だったと思う。


さて本題。1868年2月16日。容保が五年ぶりに会津に戻る。「皆を置いて大阪を去ったことただただ恥じ入るばかり」などと言ってる。ケッ。そして江戸の会津軍、敬礼なども全部フランス式になっとる。「ギャーダブ。ギャーダブ。サルエ。サルエ。」って染まりすぎや!


会津。容保の帰藩にあわせて京や江戸にいた藩士やその家族も会津に戻ってきた。竹子の母と妹が会津に戻ってきた。二葉も戻ってきて平馬と大蔵の無事を伝える。言い忘れたが尚之助もいつの間にか江戸に行っており(近代戦術を学ぶため)、そしていつのまにか会津に帰ってきた。


尚之助の手によって、三郎の遺品として軍服が届けられる。皮肉にも八重が縫いつけた南天が目印となった。一方、覚馬については四条河原で処刑されたとの情報が伝えられる。ここでの権八と尚之助のやり取りは涙がチョチョ切れました。わざわざオンデマンドで観て良かったと思いました。

権八「息子たちの最後、確かめてくれてありがとうごぜえました。両名とも山本家の男として恥ずるところはねえと存ずる。」


尚之助「はい。」


見逃した方はこのシーンのためだけに観ても損はないと思います。はい。


新政府軍は西国を制圧。江戸城攻撃に向かう。大人の事情で乾退助から板垣退助に変わりました。宜しくお願いします。


容保は家督を譲って謹慎。殿様と姫様がメソメソしています。ケッ。会津では主戦派と恭順派が対立する。自刃した修理の父や佐川官兵衛は恭順を潔しとせず徹底抗戦を主張。一方、容保は恭順を主張するのだが、相手が攻めてくるならば立ち向かうと主張。ケッ。追いつめられた会津藩は軍政改革を断行する。年齢別に部隊が再編成される。玄武隊、青龍隊、朱雀隊、そして16歳と17歳で構成される白虎隊である。


一方、京では奥羽征伐の部隊が着々と準備を進めるのだが、新政府軍の会津攻めの参謀として世良修蔵が登場する。世良に扮するのは小沢仁志さんなのだが、今回の放送では顔の怖さだけを強調する完全な出オチ的演出であった。ここは断固としてNHKに抗議したい。


場面はめまぐるしく変わって再び会津。八重が少年たちに銃の手ほどきをしているが、三郎を失ったショックでやや正気を失っている。銃を習いに来た少年を三郎と間違えただけでなく、銃を手にしたまま「三郎の仇を討つ」と叫びながら屋敷を飛び出していく。なんとか大蔵と尚之助によって止められるが三郎を失ったショックの大きさをうかがわせるものだった。ここのシーンもそうですが、綾瀬さんはなんだかんだ言ってお芝居が上手いと思いましたハイ。それに比べて八重の桜に登場する男前軍団の一部はセリフをいうたびにボロが出るボ・・・・おっと、誰か来たようだ。


さて江戸では、新政府軍が慶喜の首を狙って江戸城に攻め込む時を今か今かと待っている。この一触即発の状況で、勝海舟が西郷のもとに単身乗りこんできた。西郷どんに対して江戸攻め回避の嘆願をしにきたのだ。結局、御存知の通り、ここで西郷さんは江戸攻めを回避するのだが、本当のところ西郷さんはなんで江戸総攻め取りやめを決断したんですかね。まあいずれにせよ凄いですね。


さて、江戸で急展開があるなか、会津ではフランス式トレーニングが導入され会津軍も戦いに備える。中村獅童が無駄に脱いでいたが、NHKとしてはそういう路線をひた走ることに決めたのだろうか。まさに明日なき暴走という趣である。


超忙しい西郷どんは、京都に戻るが、ここで覚馬の嘆願書を目にする。薩摩藩邸内の牢に囚われている覚馬のもとを訪れる西郷。この二人は新島襄が豚の絵を描いて以来のつきあいであることはここだけの秘密だ。覚馬は、万国公法(当時の国際法の教科書)に依拠して、恭順を示した会津を討つことの不当性を西郷に訴える。心揺れる様子の西郷であったが、新撰組など新政府に不満を持つものが会津に集結しているとの情報が届く。会津攻めはやはり不可避なのであろうか。


次回に続きます。






ちなみに、「万国公法」については、静岡県立図書館のウエブサイトに、西周絡みの面白いエピソードが紹介されていた。
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/aoi/4_greatbooks/4_4_01.htm