映画『レ・ミゼラブル』レビュー/日本よ、これがネタバレだ!

スミマセン。前回は興奮状態で記事をアップしてしまい、ネタバレのところまで行かずに終わってしまいました。今回こそは映画レ・ミゼラブルで監督トム・フーパーが本当に表現したかったことに迫り、ネタバレのネタバレによるネタバレのためのレビューをしたいと思います。


核心に迫る前にレ・ミゼラブルの制作費なんですけど、Wikipediaによると6100万ドルだそうです。分かりますか、6100万ドル。自転車置き場に置かれている自転車のサドルに1ドル紙幣を貼り付けていくと、6100万台の自転車が必要になります。6100万台の自転車には1億2200万個のタイヤがあるわけですから、日本円に換算するとバナナで釘が打てるレベルです。実際、「バスチーユの象」とかすごい。


バスチーユの象-Wikipedia


もうあの象の制作費だけで、東映の不朽の名作「北京原人 Who are you?」が7万本くらい制作できるんじゃないでしょうか(それは無理。北京原人て20億くらいかかっているらしいです)。


さて、その巨額の制作費を使って監督のトム・フーパーが表現したかったこと。それはもう観た人なら一発で分かります。彼が最も表現したかったことはなにか? それは


アン・ハサウェイがいかに綺麗かを示す


ということに尽きます。トム・フーパーは6100万ドルをかけてそのことだけを訴えたかったのです。凄いトム・フーパー。豪気、豪気。これはもう間違いない。いや、間違ってるかもしれない。というか完全に間違っているといっても過言ではない。いやそれは過言だ。過言に決まってる。過言の滝。とにかくここまできたら間違ってるとか間違ってないとかそういうことは問題じゃないと思う。アン・ハサウェイは、映画の最初の方と最後の方だけに出てくるんですけどね、もう最初の場面の描き方が凄まじい。汚い。醜い。帰国子女なら映画館でポップコーン吹き出して「オウ,アグリー」と独りごちるレベルです。髪をハサミで切られて丸坊主にされちゃう。AKBで丸坊主にした人みたい。というかAKBの人はレ・ミゼラブル意識してるんじゃないかな。でもあれは最後に綺麗に見せるための単なる演出です。アン・ハサウェイ、最後は綺麗。もう綺麗。死ぬほど綺麗。実際死んでるんだけど。




それから、実は「アン・ハサウェイ超綺麗」以外にも隠しテーマがあって、それはなにかと言うと


ヒュー・ジャックマンのおでこの血管がいかに浮き出ているかを示す


というものです。


映画の最初の方で、ジャン・バルジャンが山頂で改心するドラマチックな場面があるんですけど、そのときのヒュー・ジャックマンの額の血管が凄い。とにかく凄い。もう切れそう。あれCGですかね。映画の序盤だけなんですよあの血管が浮き出てるの。ということは、あれって映画史上初めての血管のCGじゃないかな。とすると制作費の6100万ドルのうちあの血管のCGだけで3000万ドルくらいはかけている可能性あり。それくらい凄い。バナナで釘が打てるレベル。しかも釘を打った後そのバナナ食べられる。冷凍バナナ美味しい。でも釘は無理。釘は食べられない。なぜなら消化酵素がないから。やや脱線。


とにかくレ・ミゼラブルのテーマは以上の2点。間違いない。トム・フーパー本人に聞いてみたらはっきりする。はてなハイクに来い、トム・フーパー! と思ったら本人のインタビューあった→レ・ミゼラブル : トム・フーパー監督に聞く 脚本を読んで泣いた「人を許すことこそ今作のテーマ」-毎日新聞デジタル


はっきり「人を許すことこそ今作のテーマ」と言ってる。でも、この人嘘言ってる。絶対アン・ハサウェイと血管がこの映画のテーマだと思う。テーマはさておきレ・ミゼラブル面白かった。映画館で観るべき映画だと思います。