レ・ミゼラブル観た! 浜村淳が腰抜かすレベルのネタバレあり

話題の映画『レ・ミゼラブル』を観た。


舞台は19世紀初頭。革命期のフランス。


もう幕開けから度肝を抜かれた。日本では「フランス人は自国の言語や文化に強い誇りと拘りを持つ」という言説が幅をきかせているし、私自身もそれを疑うことはなかったんだけど、そんなもの出鱈目だということが一発で分かった。驚くべきことに、この映画に登場するすべての人が、非常に流暢な英語を話していた。もちろん、知識階級だけではない。服役している犯罪者から貧民街のストリートチルドレンに至るまでみんな英語なんだよ。フランスに対するイメージが根底から覆された。やはり何ごとも伝聞ではなく自分の目で確かめることが大事だと痛感した。


それからもう一点。実はこちらの衝撃のほうが大きかった。ただ、これはちょっと言葉では説明が難しい。映画を観たら一発でニュアンスが理解できるんだけど。とにかく、この映画に出てくる人たちの会話の様式が、根本的に日本人のそれとは異なっている。抑揚があるとかないとかそういうレベルの話じゃないんだな。イチローがイッチローになるとかそういうレベルじゃない。なんと表現したらいいのかな、普通に会話をするというより、むしろ歌いながらコミュニケーションをとるという感じだった。フランス人は粋な国民だとは聞いていたが、これには驚かされた。会話はもちろんなんだけど、会話だけじゃなくてひとりごとも歌なんだよね。あの調子だと寝言も歌なんだろうね。やはり、これが文化大国フランスと称される所以なんだろうと思った。


ここまでをまとめると

  • フランス人の使用言語は基本的に英語
  • フランス人のコミュニケーションは基本的に歌


こうしたフランスの状況と比べると、我が神国日本の状況はもう完全にミゼラブルという感じがした。日本人はこんなちっぽけな島に閉じこもっていては永遠にフランスには敵わないと思った。もっと積極的に外国語を習得して、日頃から歌いながら人生を謳歌するようでなければ真の一流国とは認めてもらえないじゃないかな。アベノミクスとか言ってみんな浮かれているけど、日本が進むべき道はそんなんじゃないと思う。日本が目指すべきは「グローバルなミュージカル国家」の確立だと思う。



ほんとに『レ・ミゼラブル』観たよ。ほんとに観たんだ。