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『八重の桜』レビュー第九回「パンチョ伊東の乱心」

八重の桜

昨日第十回の放送が終わったのに第九回のレビューです。こどもがビフォーアフターを譲ろうとしないので仕方ありません。ちなみに昨日のビフォーアフターは、リビングよりも廊下が広かったり、運転歴40年のタクシードライバーがバックを苦手にしていたりと相変わらずアクロバチックな展開でした。関係ないけどこのビフォーアフターTシャツオモロイですね。


さて大河の方は、前回までに会津と長州の対立が露わになっていましたが、第九回ではこの対立が決定的となります。このあたりの話、八重は直接的にはほとんど関係ないですから、ドラマとしては難しいですね。視聴者の多くは、八重が西洋銃を撃ちまくって長州藩を殲滅させて、その勢いでモンゴルにわたってチンギスハンになって、西洋銃で羊を撃ちまくって大量の羊肉を手に入れてジンギスカンの店を開業して、秒速で57億円くらい稼いで新宿のキラーカーンの店を買収して、そこで初めて「えっなにこの人生?」みたいな虚しさを覚えて出家して、勝手に二代目瀬戸内寂聴を名乗って関係者から怒られて、はにかみながら頭をポリポリ掻くみたいな橋田壽賀子的な展開を期待しているわけです。


ところがNHKはそういう声を完全に圧殺して、京都での血なまぐさい話ばかりです。これくらい京都の治安の悪さばかりが強調されると、やはり修学旅行は京都じゃなくてディズニーランドにするかと考える校長先生が出てくるのは致し方ない感じです。前回の大河では兵庫県知事が筋違いな大暴れをしていましたが、今回は京都府知事がブチ切れたりするんじゃないかと思うと大阪府知事は今誰だっけという感じにもなります。


あんまり時間がないので話をもとに戻すと、長州藩三条実美と組んで孝明天皇の意に反して好き勝手なことをしようとするもんだから、薩摩藩がイラッとして会津藩と手を組んで長州をやっつけるかみたいな話になります。会津弁と薩摩弁でどうやってコミュニケーションを取ったのかは日本史最大の謎なわけですけど、とにかく会津薩摩連合が長州と対立するという構図ができます。


それで、天皇が大和に行幸するという話になって、実は長州は天皇を操って大和から江戸へ向かわせて幕府をぶっ潰すんじゃないかみたいな話が出てきて、工エエェェ(´д`)ェェエエ工それはちょっと長州許せんなという展開になって、会津は実力行使で長州と三条を京都から排除しようとします。


そうなると長州も簡単には引けないので御所近辺で両藩が睨みあいみたいになるんですが、これがなんかちょっと緊迫感が欠けていてビーバップ・ハイスクールみたいなやや安い雰囲気が出てしまってアチャーという空気が流れます。こうなると、綾野剛さんにそっくりのお笑い芸人がいたはずだけどあれ誰だったっけとか視聴者の側にも邪念が出てくるわけですが、結局長州の側が土壇場で退いて会津が面目を保ちます。


一方、このままいくと主役のはずの八重の出番がなくなっちゃうので、また薙刀の話になります。六平直政さんが俺の出番を増やせとクレームを付けたんでしょうか。なんか会津に戻ってきた照姫(容保の義姉)が薙刀を見学に来ます。それでもって照姫がお付きの人を探しているみたいな噂が藩内をかけめぐって、えっ誰が選ばれるの誰が選ばれるのみたいな話をキャッキャウフフとみんながするわけです。八重の友達の高木時尾(貫地谷しほり)とか日向ユキ(剛力彩芽)とかは、もうほぼ間違いなく八重が選ばれるでしょみたいな予想をしていて、八重もその気になってしまいます。


ところがここで急展開。パンチョ伊東が登場して「第1回選択希望選手。読売。高木時尾。投手。18歳。PL学園高校」とアナウンス。清原扮する八重は呆然となりますが、庄之助が八重に優しい言葉をかけてなんとなくいい雰囲気になったところで第九回は終了でした。

1985年 ドラフト会議 巨人・桑田指名に清原涙


来週はいよいよ池田屋事件です。なにがいよいよなのかもうよく分かりませんが、新島襄は頑なに出演を拒否しており、関西学院大学の高笑いが聴こえてきました。