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そこに今存在すべきでないものの存在

吹けよ風、呼べよ嵐

2013年にやりたいこと


早朝、その女は出発間際の新幹線に飛び乗った。スーツに身を包み、息を整えながら通路を進み自分の席を探している。右手にはビジネスバッグ、左手には日経新聞。出張先に向かうところだろうか。よく見てみると左手の日経新聞からペットボトルがのぞいている。紅茶だろうか。烏龍茶だろうか。私は気付かれないように彼女の姿を追っていた。席はどこだろうか。彼女はわたしの席の目の前で立ち止まると、すばやく座席の番号を確認し、わたしの席から通路を挟んで反対側の席に座った。胸の鼓動が高鳴るのを感じながら、横目でなおも彼女の動きを追った。彼女はバッグを棚には上げずに足元に置いて腰を下ろした。座席に背を持たれてひとつ深く息を吐くと、スーツのポケットからアイフォーンを取り出し、しばらくチェックすると、今度は日経新聞を開いた。と思ったらすぐに新聞を閉じてペットボトルに手を伸ばした。新聞をチェックする前に一息入れるつもりだろうか。と思ったのだがまた気が変わったのか、手にしたペットボトルは開けずにそのまま元の位置に戻してしまった。今まで見たことのないパッケージだった。紅茶の新ブランドだろうか。わたしは横目でもう一度じっとペットボトルに目を向けた。


んっ?


醤油?Show me?


それは紅茶でも烏龍茶でもなかった。キッコーマン特選丸大豆醤油だった。




取り敢えず今年はこういうことやってみたいです。